秋華賞の予想に役立つ過去データと傾向2018年版~ローズS組と紫苑S組の頂上決戦の図式となった牝馬のクラシック最終戦~
攻略ポイント
(1)人気と配当
①人気は(3-1-2-4)。及第点には達していないものの、②人気(2-2-1-5)、③人気(4-1-0-5)と①~③人気では9勝2着4回と、上位人気馬の強さが目立っている。対して④人気以下の中位人気は2着までで、⑩人気以下の超人気薄は08年にブラックエンブレムの勝利こそあるもののこちらは基本的に3着候補と考えていい。
馬連平均配当は3862円だが、これは08年の2万馬券が引き上げたもので、08年以外の馬連平均配当は1727円。上位人気馬が強いこともあって3桁配当~10倍台が6回あり、むやみな穴狙いは避けたい。また、3連単も08年に1000万馬券こそ出ているが、10万馬券以上は通算2回のみで1万円台以下が6回。基本的にそれほど荒れない。
(2)ステップ
西のトライアルであるローズS組が(6-8-5-61)。例年最低1頭は3着以内にはいっており、現状で同組抜きで馬券の組み立てはできない。これに続くのが東のトライアルである紫苑S組。(3-1-0-41)と通算成績はローズS組より落ちるものの、16年の重賞昇格後は(2-1-0-9)と信頼度がアップし、現在2年連続勝利中。
本番が京都の内回りで行われるため、その前に中山のごちゃつきやすい小回りコースを経験させておきたいという有力馬陣営も見られ、前哨戦として俄然注目を浴びている。
その他のステップではクイーンS組が(1-0-1-6)。17年は同組のアエロリットが人気を裏切ったが、過去に馬券に絡んだ2頭はいずれも②人気。今後も上位人気のみ注意を払いたい。
(3)ローズS組
16年こそ同組で3着以内に入ったのは1頭だけだったが、それ以外の9回はすべて2頭が馬券圏内に入線しているように、馬券検討上、絶対に無視できないステップ。前走着順は不問だが、1着馬(1-3-1-4)、2着馬(2-2-1-5)、3着馬(0-2-1-7)と権利を獲得した馬はやはり安定感がある。
また4着以下から巻き返した6頭中5頭は重賞勝ちの実績があり、残る1頭にもOP特別勝ちと重賞3着があった。着外からの巻き返しにはそれ相応の実績の裏付けが必要となる。
(4)前走着順
ローズSで①人気になったオークス好走馬は大注目!⇒3着以内30頭中22頭が前走①~④人気馬と、前走で人気になっていた馬が有利。このうち前走①人気がトップの7勝を挙げているが、前走レースの内訳はローズS=4勝、紫苑S(OP特別時代含む)=2勝、クイーンS=1勝。特にローズS1人気馬は(4-0-1-4)で、さらにオークス1~3着馬に絞ると(4-0-1-1)と信頼度が超アップ。オークス好走→夏場休養→ローズS1人気馬に該当している馬が出走していれば、軸馬としてかなり信頼できる。
(5)波乱の主役
重賞連対実績のある春クラシック凡走馬に注目⇒08年⑯人気3着のプロヴィナージュのようにダートでしか実績がなかった馬はさすがに選ぶことは難しいが、同年⑪人気1着のブラックエンブレムはフラワーCの優勝馬で、その後桜花賞とオークスで4着以下、さらにローズS15着で人気が急落していた。同馬のような2~3歳春の時点で重賞連対実績があり、かつ桜花賞→オークスといずれも4着以下だったタイプには、他にも10年⑦人気2着アニメイトバイオ、15年⑤人気2着クイーンズリングがいる。該当する馬は人気にかかわらず押さえておきたい。
割引要素
割引要素①オークス直行組
ひと夏を越して、仕上がりの遅れなど、さまざまな理由で前哨戦を挟まず、オークスから直行で挑む馬もいるが、過去10年では(0-0-0-10)と全滅している。10年にはオークス馬サンテミリオンが直行。当日は③人気に支持されたものの最下位に惜敗した。その他、次走でエリザベス女王杯を勝つリトルアマポーラも秋華賞は直行で6着に敗れている。
割引要素②クロフネ産駒
クロフネ産駒は(0-0-1-8)で、11年ホエールキャプチャが3着、昨年のアエロリットも7着と両1人気が馬券圏内に入れず。さらにクロフネの父であるフレンチデピュティ産駒も(0-0-1-4)と親子そろって秋華賞では今一歩。
ただし、フレンチデピュティ産駒で唯一馬券に絡んだのは特大馬券を演出した08年⑯人気3着のプロヴィナージュである。
各種データ
人気データ
1人気 (3-1-2-4)
2人気 (2-2-1-5)
3人気 (4-1-0-5)
4人気 (0-2-1-7)
5人気 (0-1-1-8)
6人気 (0-1-1-8)
7~9人気(0-2-2-26)
10人気以上(1-0-2-86)
性別
牝馬のみ
所属
美浦(2-2-3-67) 2.7% 5.4% 9.5%
栗東(8-8-7-82) 7.6% 15.2% 21.9%
年齢
3歳のみ
枠順
1枠(0-4-1-15)
2枠(2-2-3-13)
3枠(2-0-1-17)
4枠(1-1-0-18)
5枠(0-2-0-18)
6枠(0-1-2-17)
7枠(3-0-3-23)
8枠(2-0-0-28)
馬番
1番 (0-4-0-6)
2番 (0-0-1-9)
3番 (0-1-1-8)
4番 (2-1-2-5)
5番 (1-0-0-9)
6番 (1-0-1-8)
7番 (1-1-0-8)
8番 (0-0-0-10)
9番 (0-1-0-9)
10番(0-1-0-9)
11番(0-0-0-10)
12番(0-1-2-7)
13番(0-0-1-8)
14番(2-0-0-8)
15番(1-0-2-7)
16番(1-0-0-9)
17番(0-0-0-10)
18番(1-0-0-9)
脚質
逃げ(0-1-1-9)
先行(1-1-3-28)
中団(9-5-6-62)
差し(0-3-0-49)
追い込み(0-0-0-1)
前走
重賞(9-9-8-90)
ローズS(6-8-5-61)
クイーンS(1-0-1-6)
紫苑S(2-1-0-9)
オークス(0-0-0-10)
OP特別(1-0-0-33)
1600万下(0-0-1-1)
1000万下(0-1-0-18)
500万下(0-0-1-5)
前走間隔
連闘(0-0-0-0)
2週(0-0-1-6)
3週(0-1-1-8)
4週(6-8-6-62)
5~9週(4-1-2-53)
10~25週(0-0-0-19)
半年以上(0-0-0-1)

出馬表
2018年10月14日(日) 4回京都5日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 第23回秋華賞
3歳・オープン・G1(馬齢)(牝)(国際)(指定) 芝2000m・内 (A)
番 | 蝶 | 犬 | 鴉 | 馬名S | 替 騎手 | 斤量 | 枠 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | △ | ラテュロス | 秋山真一 | 55 | 1 | ||
2 | △ | カンタービレ | *武豊 | 55 | 1 | ||
3 | スカーレットカラー | *岩田康誠 | 55 | 2 | |||
4 | △ | ランドネ | *戸崎圭太 | 55 | 2 | ||
5 | ○ | × | サラキア | 池添謙一 | 55 | 3 | |
6 | ◎ | パイオニアバイオ | *柴田善臣 | 55 | 3 | ||
7 | ◎ | ▲ | ラッキーライラック | *北村友一 | 55 | 4 | |
8 | ▲ | トーセンブレス | *藤岡佑介 | 55 | 4 | ||
9 | サトノガーネット | *浜中俊 | 55 | 5 | |||
10 | オールフォーラヴ | *幸英明 | 55 | 5 | |||
11 | ▲ | ◎ | アーモンドアイ | ルメール | 55 | 6 | |
12 | × | オスカールビー | *川須栄彦 | 55 | 6 | ||
13 | △ | ○ | ミッキーチャーム | *川田将雅 | 55 | 7 | |
14 | ○ | ゴージャスランチ | 横山典弘 | 55 | 7 | ||
15 | △ | ハーレムライン | 大野拓弥 | 55 | 7 | ||
16 | × | △ | プリモシーン | 北村宏司 | 55 | 8 | |
17 | サヤカチャン | 高倉稜 | 55 | 8 | |||
18 | △ | ダンサール | M.デム | 55 | 8 |
本紙の見解
◎アーモンドアイの3冠か
好調教馬
◎アーモンドアイ
◎プリモシーン
◎ランドネ
- 参考レース①アーモンドアイ1着、ラッキーライラック3着(オークス)
- 参考レース②カンタービレ1着、サラキア2着、ラテュロス3着(ローズS)
- 参考レース③ランドネ3着、パイオニアバイオ4着、ハーレムライン5着
- 参考レース④アーモンドアイ1着、ラッキーライラック2着、トーセンブレス4着(桜花賞)