フェブラリーSの予想に役立つ過去データと傾向2018年版~4、5歳馬と関西馬が優勢。上位人気が堅調で大波乱は期待薄か!?~
攻略ポイント
(1)人気と配当
①人気は(4-1-3-2)で勝率40%、複勝率80%。過去4年は③①②③着で、優勝したのは15年コパノリッキーのみだが、3連馬券の軸としては信頼できる。
②人気は(2-1-2-5)。こちらは16年、17年と連勝中で勢いがある。連対率、複勝率で②人気と互角の数字を残しているのが(1-2-2-5)の③人気。
①~③人気が1頭も連対しなかったのは12年のみ。穴馬どうしのワンツーは期待できない。
馬連平均配当は11846円とかなり高めだが、これは8万円台と大波乱となった14年(⑯人気のコパノリッキー優勝)が平均を大きく引き上げているに過ぎない。
14年を除くと3786円で3桁配当~10倍台の決着が5回。15年以降は3連単も2万円以下に収まっており、馬連も3連単も極端な大穴狙いは禁物か。
(2)ステップ
好走確率が固いのは(3-1-2-6)のチャンピオンズC(旧ジャパンCダート)からの直行組。14年以降は必ず1頭は馬券に絡んでいる。
東京と同じ左回りの中京で開催されるようになって結びつきが強固になった印象だ。
また川崎記念組(出走取消だった08年1着ヴァーミリアンは除く)は(1-3-2-8)でこちらも有力。馬券に絡んだ6頭はいずれも前走で3着以内。
馬券圏外に敗れているようだと評価を下げたい。
出走頭数が最多となる根岸S組は(2-2-2-51)。そして近年注目度が上がってきているのが13年から1月施行となった東海S組。5年間で(2-1-1-9)は立派な数字。
ただし、根岸S組、東海S組も川崎記念と同様に4着以下からの巻き返しの例がない。
(3)チャンピオンズC出走組
5歳以下の東京重賞勝ち馬が大敗からキッチリ巻き返す⇒ジャパンCダートは14年にチャンピオンズCと改称し、舞台も阪神から中京へ移設。
以降、前年のチャンピオンズCを走った馬はフェブラリーSに23頭出走して(2-2-2-17)。馬券に絡んだ6頭のチャンピオンズCでも着順は(⑫⑩⑪)②(⑫④)着。
どちらも3着以内に好走したのは16年のノンコノユメのみだった。前述した6頭中4頭に共通していたのは東京ダート1600Mで重賞勝ち&5歳以下という点。
1800M、コーナー4回のチャンピオンズCでは大敗を喫しても、東京マイル巧者なら巻き返しは十分可能で軽く扱うと痛い目に合う。
(4)年齢
4・5歳優勢で高齢馬は苦戦。5歳で①人気ならほぼ優勝?⇒年齢別の成績を見ると、好成績を残しているのが(4-2-4-17)の5歳馬。
5歳馬が①人気なら(3-0-1-0)と必ず馬券圏内に好走。3着に敗れた17年カフジテイクは単勝オッズが4.5倍と押し出された①人気で、単勝1~3倍台なら勝率は100%。
次いで好調なのが4歳馬で(4-3-1-28)。16、17年は関西所属で②人気の4歳馬が優勝した。
6歳馬も(2-1-3-32)とマズマズだが、7歳以上は(0-4-2-52)と一息。14年以降、馬券に絡んだのは17年2着のベストウォーリアだけ。近年は苦戦している。
波乱の主役
近況が冴えなくてもリピーターには要注意⇒過去のフェブラリーSで連対した馬が翌年以降も出走してきた際の成績は(2-2-2-15)。
複勝率は29%と高く、ほかの古馬重賞と同様にリピーターが活躍していることがわかる。馬券に絡んだ6頭中3頭は⑦~⑨人気と低評価を覆して好走。
12年テスタマッタ、13年エスポワールシチーは馬連万馬券を演出したように配当妙味も十分。
年齢を重ねて近況が冴えない状況でも、実績のある東京マイルで大駆けするケースには要注意。
割引要素
割引要素①前走芝出走組
前走が芝レースだった馬は(0-0-0-14)で7着が最高着順。08年はヴィクトリーが15着、12年はグランプリボス12着。
そして13年カレンブラックヒルは①人気に支持されながらも15着と、芝のGⅠホースであっても近況の良し悪し関係なく、まったく結果を残せていない。
さすがはダートの頂上決戦。芝からの転戦組が通用するほど甘くはない。
割引要素②4番人気以下の関東馬
所属別の成績をみると、関西馬が(10-7-9-100)なのに対し、関東馬は(0-2-1-23)。16年はノンコノユメが2着に食い込んだもののダート界は基本的に「西高東低」。
また関東馬でも馬券に絡んだ3頭は③③①人気といずれも上位人気に支持されていた。
人気薄で好走するのも関西馬ばかりで、④人気以下の関東馬は(0-0-0-21)とサッパリ。
3連単的中作戦
軸馬の狙い方
軸にピッタリなのは複勝率80%を誇る①人気。さらに5歳馬で単勝オッズ1~3倍台であれば(3-0-0-0)だから、迷わず1着固定で勝負したい。
①人気が5歳馬以外であっても芝からの転戦馬でなければ1頭軸マルチで狙いたい。
また16、17年と4歳馬で②人気の関西馬が連勝中。該当場がいるようなら、こちらを1着に固定して買う手もある。
相手馬の狙い方
前走が川崎記念、根岸S、東海Sなら3着以内、東京大賞典なら5着以内だけ買えばOK。チャンピオンズC直行組は4着以下でも東京ダート1600Mで重賞勝ち馬には印を。
好走例のない芝からの転戦馬、牝馬、④人気以下の関東馬は消し。また⑥人気以下で当日の馬体重が500キロ以下の馬の好走例も少なく、消しでもよい。
各種データ
人気データ
1番人気 (4-1-3-2)
2番人気 (2-1-2-5)
3番人気 (1-2-2-5)
4番人気 (0-1-1-8)
5番人気 (0-3-0-7)
6番人気 (1-0-0-9)
7~9人 (1-2-2-25)
10人以下(1-0-0-68)
性別
牝馬 (0-0-0-9)
牡・セン(10-10-10-120)
牝馬の出走例は少なく、馬券に絡みなし。
年齢
4歳 (4-3-1-28) 11.1% 19.4% 22.2%
5歳 (4-2-4-17) 14.8% 22.2% 37.0%
6歳 (2-1-3-32) 5.3% 7.9% 15.8%
7歳上(0-4-2-52) 0.0% 6.9% 10.3%
枠順
1枠(1-0-1-18)
2枠(3-2-1-14)
3枠(0-1-2-17)
4枠(0-1-0-19)
5枠(0-2-4-13)
6枠(1-0-1-18)
7枠(2-3-0-15)
8枠(3-1-1-15)
所属
美浦(0-2-1-23) 0.0% 7.7% 11.5%
栗東(10-7-9-100) 7.9% 13.5% 20.6%
地方(0-1-0-6) 0.0% 14.3% 14.3%
脚質
逃げ(1-0-0-9)
先行(6-4-2-28)
差し(2-3-6-49)
追込(1-3-2-42)
前走
チャンピオンズC(3-1-2-6)※2014年までのJCダート含む
川崎記念 (2-3-2-8)
東京大賞典(0-2-3-9)
根岸S (2-2-2-51)
東海S (2-1-1-9)
OP特別 (1-0-0-10)
1600万下 (0-1-0-1)
前走間隔
連闘(0-0-0-2)
2週(0-0-1-8)
3週(4-5-3-60)
4週(2-2-1-22)
5週~9週(1-2-3-22)
10週~25週(3-1-2-14)
半年以上(0-0-0-1)
出馬表
2018年 2月18日(日) 1回東京8日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 第35回フェブラリーS
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) ダート1600m
枠 | 番 | 天 | 猫 | 鳥 | 馬名S | 替 騎手 | 斤量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | △ | ニシケンモノノフ | 横山典弘 | 57 | ||
1 | 2 | △ | △ | △ | ケイティブレイブ | 福永祐一 | 57 |
2 | 3 | ノボバカラ | *石橋脩 | 57 | |||
B2 | 4 | △ | △ | △ | アウォーディー | 武豊 | 57 |
3 | 5 | △ | サウンドトゥルー | *ミナリク | 57 | ||
3 | 6 | △ | インカンテーション | 三浦皇成 | 57 | ||
4 | 7 | ララベル | 真島大輔 | 55 | |||
4 | 8 | メイショウスミトモ | *田辺裕信 | 57 | |||
5 | 9 | キングズガード | 藤岡佑介 | 57 | |||
5 | 10 | ○ | ▲ | ○ | テイエムジンソク | 古川吉洋 | 57 |
6 | 11 | ロンドンタウン | 岩田康誠 | 57 | |||
6 | 12 | ▲ | ○ | △ | ノンコノユメ | 内田博幸 | 57 |
7 | 13 | レッツゴードンキ | *幸英明 | 55 | |||
7 | 14 | ○ | ◎ | ◎ | ゴールドドリーム | ムーア | 57 |
8 | 15 | ベストウォーリア | ルメール | 57 | |||
8 | 16 | ◎ | △ | ▲ | サンライズノヴァ | 戸崎圭太 | 57 |
本紙の見解
◎ゴールドドリーム。東京ダート1600mは1,1,2,1の舞台。中間は抜群の動きを披露。
好調教馬
◎サンライズノヴァ
◎ロンドンタウン
◎ゴールドドリーム
- 参考レース①フェブラリーS2017(GⅠ 東京)(ゴールドドリーム=1着、ベストウォーリア=2着、ニシケンモノノフ=5着、ケイティブレイブ=6着、ノンコノユメ=7着、サウンドトゥルー=8着、キングズガード=11着、インカンテーション=13着)
- 参考レース②チャンピオンズカップ2017(GⅡ 中京)(ゴールドドリーム=1着、テイエムジンソク=2着、ケイティブレイブ=4着、アウォーディー=5着、キングズガード=8着、ノンコノユメ=9着、ロンドンタウン=15着)
- 参考レース③川崎記念(JpnⅠ 川崎)(ケイティブレイブ=1着、アウォーディー=3着、サウンドトゥルー=5着、メイショウスミトモ=7着)