フェブラリーステークスの1,2番人気を争うレモンポップとドライスタウト。
どちらも戸崎騎手のお手馬ですが、フェブラリーステークスへの騎乗はドライスタウトになりました。これは先約の兼ね合いということですが、その真意は明確に示されてはいません。
そもそも、レモンポップはゴドルフィンの所有馬ですから本来はサウジカップデーに出走を目指していたと考えられます。ここで戸崎騎手の予定も空いており、ドライスタウトへの継続騎乗が決定。そのあとに武蔵野ステークスで賞金を加算できなかった誤算と距離不安が見えてきたことでレモンポップが予定を変更してフェブラリーステークスを本線に決めたという流れではないでしょうか。
それでは、戸崎騎手が好きな方を選べる立場にあったとしたら、どちらを選んだのか?気になるところですよね。
あくまでも想像の世界になりますが、これはドライスタウトを選んだのではないかと考えています。
2月1日段階で牧浦調教師へフェブラリーステークスで騎乗したい旨を戸崎騎手から伝えています。レモンポップの動向が決まったのはギルテッドミラーの骨折引退が報じられた直後ですから、ギルテッドミラーの回避が決まる1週間前には騎乗の意思を伝えていました。
戸崎騎手は2歳の時からドライスタウトを評価していて、かなり気に入っている馬。コンビで全日本2歳優駿(G1)も勝利しており、思い入れは特別なものがあります。
霜月ステークスの後に戸崎騎手の話を聞く機会があったのですが、「(今回は)全然仕上がってなかったです。」と話をされていました。それでも勝ち切っているのですから、この馬の能力は相当なものがあると評価されているんだなと印象に残りました。
この霜月ステークスの勝利後にフェブラリーステークスへの参戦を決定。叩きで本番まで間隔に少しでも余裕のある、すばるステークスを選択。レースは直線、勝ち馬に蓋をされ仕掛けが遅れたことで取りこぼしの2着。スムーズであれば突き抜けていた内容でした。
普段は先行、前目につける馬ですが、すばるステークスでは控えて末脚を生かす形。フェブラリーステークスを意識した戦法で結果をだせたことは収穫がありました。18日土曜日の東京ダートコースは比較的差しの決まる馬場だったので前走の取り組みが存分に生かせそうなのは好感です。
また、レモンポップの特徴を知っている戸崎騎手だからこそのレース運び、仕掛けのタイミングがイメージできているアドバンテージも大きく、逆転候補はドライスタウトがベストな選択だと思います。