凱旋門賞の予想に役立つ情報と出走馬情報
第100回凱旋門賞がフランス パリ ロンシャン競馬場で10月3日に行われる。
日本からはクロノジェネシス、ディープボンドの2頭と、武豊騎手が騎乗する。
日本競馬悲願の凱旋門賞制覇になるのか、注目の一戦だ。
凱旋門賞出走表
有力馬のポイント
タルナワ
G1を7勝しているマジカルを退けたBCターフを含め、3つのG1を含んで4連勝と昨シーズン大活躍のタルナワ。今年は8月に始動し、バリーローンS、愛チャンピオンステークスと2戦を消化して凱旋門賞に臨むゆとりのあるローテで、標準をしっかりと定めてきた。
ロンシャンの芝2,400mでG1の勝利経験があり、馬場不問の強烈な末脚など弱手がないだけに有力視されている。また牝馬優勢という近年の傾向からも推せる1頭と言える。
アダイヤー
G1英国ダービーを4馬身半差、G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを1と3/4馬身差で勝利しているアダイヤーも有力な3歳馬だ。
まだ粗削りな競馬ながらも伸びしろは多い。気がかりなのは前哨戦であるニエル賞を後肢の腫れの影響で回避したこと。
大一番で調整過程が狂った影響がどうでるか。
スノーフォール
前走のヴェルメイユ賞で2着に敗れたことで大きく評価を落としているスノーフォール。
最後の3ハロンは34秒と瞬発力を発揮しながらも、最後はティオーナに1馬身半突き放され、春から使われてきたことで、おつりのない状態ともとれる。
ハリケーンレーン
操縦性の高さと安定感があるハリケーンレーン。
7戦6勝の戦績で凱旋門賞と同じコース、距離のパリ大賞を勝利していることで適性は十分。
しかし、前走英セントレジャーSからの連戦で勝利した馬はおらず、日本でいう青葉賞⇒ダービーのようなローテだけに割引か。
同じ馬主の主戦を務めるビュイックがアダイヤーに乗っている点も気がかりだ。
ディープボンド
前哨戦であるフォア賞の逃げ切り勝ち。
豊富なスタミナはロンシャンの重い馬場にもフィットしたようで、上がり4Fは11秒台でまとめておりスピードの持続力は目を見張るものがあった。
フォア賞を勝利した日本馬は凱旋門賞で2着に好走しているデータがあり、本番でも侮れない。
本来は番手で競馬をする馬だけに本番でぺースがあがり番手からの競馬になるのは好都合ともいえる。
クロノジェネシス
日本馬の武器であるキレとスタミナを持ち合わせたタイプの馬で、かつて挑んできた日本馬とは少し毛色が異なるタイプだけに期待は大きい。
間隔はあいている方が良いタイプなだけに、前哨戦を使わなかったこともマイナスにならないだろう。
凱旋門賞馬は凱旋門馬から生まれる。という言葉もあるが、父のバゴは2004年の凱旋門覇者。
親子二代制覇に挑む。
参考レース
キングジョージ6世&クイーンエリザベスカップ
ヴェルメイユ賞
愛チャンピオンステークス
英セントレジャーステークス
フォア賞
宝塚記念
日本馬の最終追切
クロノジェネシス
ディープボンド
亀谷敬正の血統で考える凱旋門賞
https://k-beam.com/23172(血統ビーム オフシャルサイトより)
凱旋門賞予想
◎タルナワ
〇クロノジェネシス
▲ディープボンド
△スノーフォール
△アダイヤー
△ハリケーンレーン
△ラブ
ガガガ競馬本誌の見解
予想の軸として順調な調整を重要視したい。日本馬のレベルは高く、香港やドバイG1でも好走できており証明済み。一方で凱旋門賞では成績が振るわない傾向にある。本来の能力を発揮すれば勝ち負けできるレベルにあると思うが、過去の有力馬たちは調整に苦しんだ印象を受ける。
もちろん、馬場や気候などの適性に合わなかったことも理由には上げられるが、それ以上に状態面が重要なポイントになると考える。
今回、順調さでいえば、間違いなくタルナワだろう。8月始動でゆとりのあるローテでしっかりと目標に向けて調整されてきており、まさに描いた通りの臨戦過程だ。
相手は間隔開けて良いクロノジェネシス、勝ち馬の好走目立つフォア賞からディープボンドに期待。