大井競馬で左周りの競走が11月19日に開催決定
以前から告知されていた大井競馬70周年事業の一つである、世界唯一の両周りコースを目指した左周りでの競走が11月19日に行われることが分かった。
ダート競馬の本場である米国は、主要GIが全て左回りで施行されている。また、JRAでも2つのダートGIがともに左回りで実施されていることを踏まえており、大井から世界へ、国際G1競走である東京大賞典への誘致を強化する狙いがある。
距離は1650メートルを新設し、当面はこの距離でのみ、各開催日の最終レースに行う方針。
また、1000メートルのスタート地点も設置が予定されている。将来的には左回り2000メートルのレースも施行したいという意向。
高知のファイナルレースのように最終レースの名物になるのか。
2021年11月19日12Rの開催概要
1. 左回り競走の実施について
(1)実施時期およびクラス
第13回5日目(11月19日・金)
B2・B3特別競走大井在職馬
第12競走
(2) 左回り競売出走奨励金・手当
通常の賞典費に加え、左回り特別出走奨励金を支給する(今和3年度中の開催)
馬主:200,000円
調教師20,000円
補佐20,000円
騎手 20,000円
厩務員20,000円
2.左回り規模擬レース出走馬の募集について
(1)実施日時(予定)
第1回日第11回開催第5日 10月8日(金) 能力調教試験後
第2回日 第12回開催第1日目 10月31日(日) 第12後。21時20分ころ
(2)募集数 各回5頭程度(応募状況により変動することがあります
(3)出走手当(模擬レース)
馬主283,000円
騎手 20,000円
調教師27,000円
補佐20,000円
厩務員13,000円
(4)申込期限
第1回日模擬レース。9月28日(火) 第11回開催日
第2目レース、10月23日(土) 第120日開催編成
申込用紙は、出走投票に用意します
今回、内部向けに配布された資料が流出し、公式発表前に開催情報が判明した。
10月8日、30日にかけて模擬レースも実施されるとのことだ。
左回り競走のは不安の声も・・・
世界唯一の両周り、世界ダート競馬基準への対応など明るいニュースにも思えるが、一方で不安視する声もある。
競馬界隈で有名な佐藤ワタル氏はこう警鐘を鳴らす。
「ゴール板の位置関係の話ではなく、馬は開いているところなどに向かっていったりするので、大井で左回りをやるとシュート部分が正面となるため事故の可能性があります。そのほかにも事故の可能性が増してくるため、安全面から反対なのです」
「ゴール板の位置関係は当然変わるとして、右回りやる用に作られている競馬場で左回りを開催することの是非は、もっと議論が深められていいこと。そしてオープンに。左回りできました、新しいですね、面白いですねで終わってはいけないはず。」
右回りで実施することを想定されている大井競馬場では、下記の図の矢印の部分にシュートがある。
このシュートポケットについて、佐藤ワタル氏はこう語る。
「基本的にシュートは回りと逆に設置されませんからあまり考えられない部分ですが、府中などでも競馬中に開いてる地下馬道に逃げようとする馬がいるほどで、危ないです。仮柵を置くのが改善策なら、根本的解決にはなりませんね。」
馬の特性からレースでの安全性には疑問が残る。
大井競馬場のスタッフは公務員で形成されているが、実は23区職員の中でも人気がない部署であり、左遷とまではいかないがやや煙たがられる部署である。
そこに集まる職員は当然、全員競馬が好きなわけでなく、競馬に関する知識や専門性はそれほど高くはない。
当然、調教師会、騎手会などとのコミュニケーションをとりながら進んでいるプロジェクトだとは思うが、、、直近、アメリカ競馬を意識した認定馬房や制度を整えている大井競馬場だけに、安全性は二の次でかなり前のめりになっている様子もうかがえる。
八百長や、馬券購入、パワハラ、セクハラなどで世間を賑わす地方競馬だけに、慎重に進めていってほしいものだが、、、
▽競馬が10倍楽しくなる裏情報が見れる無料サイトはこちら▽