先ほど、NHKマイルで騎乗停止を受けたルメール騎手。
日本ダービーではサートゥルナーリア、目黒記念ではブラストワンピースへ騎乗する予定だったが乗り替わりに。
巷では、ノーザーンファームが使い分けをしているなどの声が上がっているが、これには明確な理由がある。
今回は、日本ダービー後のサートゥルナーリアの驚愕のプランとアーモンドアイ凱旋門賞辞退の理由を解説していきたい。
サートゥルナーリアは日本ダービーで引退する可能性が
公には当然公表されていないが、サートゥルナーリアには日本ダービーで引退をするというプランがある。
理由は脚元に大きな不安を抱えているから。
血統のスケールの大きさから種牡馬としての価値が高いサートゥルナーリア。
能力も相当のもので近年の競馬界でも屈指の名馬と言える。ただし、脚元に不安を抱えている本馬は調教においてもしっかりと乗り込まれてはいない。
抑えながらの調教であるにも関わらず、ポテンシャルの高さから時計は出てしまうという怪物級の馬で底知れぬ力を秘めている。
お気づきの方もいるかもしれないが、だから間隔を詰めて使うことができない。
ホープフルステークスも皐月賞も間隔が空いているのはそれが理由だ。
種牡馬入りするときの価値をあげるためには、日本ダービーを勝利することは非常に重要。
休み明けの馬の成績が振るわない皐月賞に直行させたのは、叩きで、ダービーをみすえて、かなり軽く仕上げていたというのもある。
ノーザンファームは故障をする前に早期に引退をさせたがっている。
しかしながらクラブ馬であることから強く進言することができず、日本ダービーの後はどのように引退へ運ぶか、あるいは現役を続行するのか悩みあぐねている。
何らかの理由をつけて引退する可能性も否定できず、その理由には注目したいところである。
アーモンドアイ凱旋門辞退の理由
凱旋門賞でエネイブルとアーモンドアイの対戦を心待ちにしていたファンも多いはず。
しかし、それは現実として叶わなかった。
理由を説明していこう。
全力で走りすぎてしまい消耗が激しい
アーモンドアイの戦績をご覧いただければ一目瞭然だが、この馬も消耗が激しく続けて使うことができない。
レースにでれば常に全力疾走で、レース後に熱中症のような症状が出てしまう。
そこから、2,400mという長い距離のレース、海外という環境下で走らせることはリスクの方が大きく、出走させることが難しいのである。
安田記念を次走に選択しているように国内でもマイルから中距離へシフトしているのが分かる。
秋はジャパンカップ連覇というよりも天皇賞秋がメイチとなる可能性が高いだろう。
凱旋門賞を使うとすると
仮に凱旋門賞を使うすると、一度ヨーロッパの馬場で走らせて慣らせる方が賢明である。
前哨戦としてはフォア賞などを使うケースが多いが、間隔をあけて使わなければいけない同馬にはローテーション的に厳しい。
そこで、エネイブルやシーオブクラスの前哨戦として使ったことで、実績のある8月のヨークシャーオークスが選択肢となるのだが、問題は長期滞在するということ。
ヨークシャーオークスは招待制ではないため、渡航費、滞在費などの出費は全て馬主負担。つまりシルク会員の負担となる。
一口クラブで大きな出費を捻出するのは厳しく、生産したからといってノーザンファームが立て替える義理もない。
しかも、ヨークシャーオークスの賞金は勝利しても日本円で3,000万程度なのだから、赤字となるリスクの方がはるかに大きい。
さらには長期滞在となった場合、規定で60日以上の検疫期間が設けられることから、凱旋門賞出走後に国内のレースはすべて使うことができない。
つまり、ジャパンカップも有馬記念も使えないことになる。
ブラストワンピースの動き
先日、ブラストワンピースが目黒記念から札幌記念を使い凱旋門賞というローテが発表された。
目黒記念を使うという噂をつかんでいただけに事前にこのローテを伝えることができず、ガガガ競馬読者には申し訳ないことをしてしまった。
ただ、これではっきりとおわかりいただけただろう。
ルメールを抑えたノーザンファーム。
確実に凱旋門賞へサートゥルナーリアは参戦しない。
池添が下ろされたことに苦言を呈している人もいるが、実は有馬記念が池添の最後の騎乗と決まっていた。
クラブ側からダービー、菊花賞での騎乗ミスが責められていたということがあったのだ。
有馬記念での勝利からお情けで大阪杯にも騎乗してきたのだが、アーモンドアイ、サートゥルナーリアの凱旋門賞回避で事情が変わったようである。
次回の裏話もお楽しみに。
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