福島開催が終わり夏競馬が本格化するこの時期は、本来は小倉、新潟、札幌の3場開催だが、今年は暑熱対策ということで小倉での開催が2週後からとなり、新潟、札幌の2場開催で競馬が行われる。
また、この2週間は通常の新潟開催と異なりブロック制が解除されている。
ブロック制とは
(東京・中山・福島・新潟)の関東ブロックと(阪神・京都・中京・小倉)は西ブロックの2つに分類し、美浦、栗東所属馬はそれぞれのブロックでの優先出走権を持つという制度。
1勝クラスと未勝利戦に関してはフルゲートを割らないとそのブロックの馬が優先となり出走ができない。
この2週間はブロック制がないため、新潟競馬場の未勝利、1勝クラスへ関西馬が出走する頭数が通常開催よりも多くなっている。西高東低で栗東所属の馬の方が成績が良い傾向にあるだけに、関東馬は主戦場が荒らされかねない状況だ。
事実、昨年は未勝利、1勝クラスで該当レースが26あったがでは関東馬8勝関西馬18勝とダブルスコアをつけて関西馬が圧勝している。
美浦トレセンを取材していると、チャンスのある馬はこの2週間、新潟を使わないという調教師の声もチラホラ聞こえてくる。
勝負駆けで必勝に持ち込みたい馬は2週間後に使うという厩舎が多くなる一方で、この2週間は、抜けた実力馬orとりあえずの出走と二極化した出走が見受けられそうだ。
馬券を予想する上では、関西馬を主軸に。関東馬はリーディング上位厩舎や、リーディング上位騎手が騎乗する馬は相当自信があると捉えて勝負するのが良いのではないだろうか。